極端に短いマズルに短毛の毛、
どっしりとした体格と落ち着きある面持ちから、
同じ短吻種である欧州のブルドッグの近縁であると
よく勘違いされています。
パグは中国原産で体高オスメス共に20cm前後の小型犬であり、
中国内にて独自に改良されてきた犬種です。
欧州では前述の闘犬・ブルドックくらいしか短吻種が存在せず、
パグのように愛玩を目的とした小型の短吻種は前代未聞でした。
歴代の中国王朝で飼育され門外不出とされていたため、
パグは中国以外にはその存在すら何百年もの間知られていませんでした。
阿片戦争終結を機に訪れた世界デビューは人々に大きな衝撃を与えました。
中国の王たちに愛されたその独特な魅力を彩る外見は、
そのまま欧州の人々にも受け入れられました。
今までにない短吻種の愛玩犬という珍しさも手伝って、
パグは同じく中国原産の犬種であるペキニーズと共に
欧州中に短吻種ブームを巻き起こしました。
そんなパグの魅力は現在でも着々とその愛好家の数を増やし、
絶えず優秀な個体が求められている人気犬種のひとつです。
一見すると犬に見えない短吻種の犬たちの代表的存在として、
パグは世界中で愛されてきました。
日本国内でも手軽で親しみある存在となっており、
現在は街中でもその姿を見かける事ができます。
トイプードル
チワワ
ミニチュアシュナウザー
パグ
ジャックラッセルテリア
パグはマスティフの名残を数多く残している典型的な中国の小型犬で、
その気質もマスティフやペキニーズ等他のそれに非常に似ています。
しっかりと自分を持っており、
ややマイペース気味でプライドが高く、我慢強い性格の持ち主です。
他者とのコミュニケーションは比較的淡白な対応を示し、
自ら必要以上の交流を持とうとしません。
ここでいうパグの必要以上とは、
一緒に暮らす家族とのコミュニケーションです。
毎日共に生活し、一番安心して身を預ける事が出来る
飼い主・家族とは積極的に意思疎通を図り、
その達成によってパグは何よりの愛情を感じ取ります。
パグは一緒に暮らす家族と友好な関係を取れていれば
それ以上のコミュニティは必要と思わず、
外出時において他人や他の犬に無関心である事が多いです。
どうしてうちのパグは無愛想なんだろう
と疑問に思う飼い主さんも多いと思いますが、
それはあなたのパグが家族の愛情を十分に感じている、
言い換えれば赤の他人に愛想を振りまかずとも自分は充足している
というパグたちの意思表示であると受け取りましょう。
このように自ら動いて他者との関係を築かないパグは
ケンカ等のトラブルを引き起こす可能性はないですが、
頑固な性格のために売られたケンカは買ってしまいます。
その時は自分のパグを静止出来るように
他の犬と同様のしつけをしておきましょう。
ボストンテリア
マルチーズ
ポメラニアン
ダックスフンド
ゴールデンレトリーバー
近代では最もメジャーな愛玩犬。
国内でも親しまれてる彼らの中でも、
ひときわ異彩を放っているのがこのパグでしょう。
パグの名はラテン語で握りこぶし・げんこつを意味する
「pugnus(パグナス)」を起源としていると言われ、
その通りパグの頭部はまるで握りこぶしのような独特の形状をしています。
またこの名前の由来には様々な説が存在し、
中国語で「いびきをかいて寝ている王子」を意味する
「覇向(パー・クー)」からきていると言われたり、
1700年代にペットとして人気があった「パグ」と言う
キヌザルの顔に似ていたために「パグ・ドッグ」と
呼ばれるようになった説などがあります。
そのいずれの説も外見に深く印象を残したために命名された話ばかりで、
このパグがいかにその外見に独自の特徴を持っているかを物語っています。
小型の短吻種でしわくちゃな顔に潰れた鼻、
そしてがっしりと骨太な体型は中国の典型的な犬で、
短吻種を代表する犬種であると言っても差し支えありません。
中国原産の犬種はこのようにマズルの短い短吻種ばかりで、
このパグの他にはペキニーズやチャウチャウ等の犬種も知られています。
パグは他の中国犬と共に阿片戦争終結時に欧州に持ち帰られ、
その独特の外見で一躍世界中に名を馳せました。
柴犬
ビーグル
キャバリア
フレンチブルドッグ
コーギー>
同時期に流行した同じ中国原産の短吻種である長毛の
ペキニーズとはまるで対照的に、全身に一切飾り毛のない短毛種のパグ。
ペキニーズが一般的な愛玩犬と短吻種との中間的立ち位置の犬種ならば、
パグは王道的な小型マスティフであると言えます。
小型犬である上に短毛種であるパグは飼育に手間がかからない事で有名です。
短毛でダブルコートであるため、
見た目に反して毛深いさわり心地があります。
そのケアは他の短毛犬種同様、蒸しタオル等で定期的なケアを行い、
シャンプーも数ヶ月に一度の間隔で十分な衛生状態を保てます。
ただ短毛であり、特に顔の周りは非常に毛が短くなっているため、
顔の外傷には注意する必要があります。
パグの目は大きく見開かれ、その周辺はほとんど無毛状態ですので
眼球に傷がつかないように気を配りながら散歩を行ないましょう。
またパグは短毛に加えて脂性の肌であるために皮膚病を患いやすく、
パグたちの肌の調子をしっかりと観察するのが飼い主の務めです。
素の毛色はフォーン、黒、灰、白、シルバー等が存在し、
黒以外の毛色の個体は鼻及び口の周辺、そして耳が黒ずんでいます。
いずれもそれら顔のパーツを残せば単色の毛色をしており、
この顔に印象の集まる独特の模様も
パグの魅力のひとつであると言えるでしょう。
ラブラドールレトリーバー
ボーダーコリー
パピヨン
シーズー
ヨークシャーテリア